―――翌日、私は二日酔いで頭がガンガンするのを抑えてなんとか仕事に取り組んだ。
高野課長が他の人に見せるような穏やかで優しい表情ばかりしているから、私はみんなに訴えたくてたまらない。
「この人は二重人格なんですよ」って!
…なんて考えていた、午後だった。
「…里谷さぁ〜ん、ちょっとこっち来てもらえるぅ?」
高野課長が打ち合わせで席を外している間に資料のファイリングをしていると、ほかの部署の先輩がそう言い手招きしている。
………なんだろう?
私は手を止めて、その先輩の元へ向かった。
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