私はいつの間にか意識を手放していた。 …これは、私の知らない話。 「―――夢中になっちまったな」 そう呟く昴さんは、眠っている私の髪を手で梳いている。 そして、私の唇に触れるだけのキスをした。 「詩穂、愛してる」 そう言うと私の横に寝転がり私の身体を引き寄せた。 そしてそのまま、ゆっくりと目を閉じる。 ―――溺れるように惹かれ合った二人は、さらに深みにはまっていく。 …Love syndrome……… 【Fin】