「痕、ついちゃうっ………」
私がそう言うと、昴さんは私の頬に手を添えて愛おしそうに見つめてくる。
「詩穂は俺のだ。俺の、って印つけてやる…ここだけじゃなくて身体中にな」
そう言うと首筋に舌を這わせ、私が着ているブラウスのボタンに手をかける。
覚悟を決めた私が目を閉じようとすると、昴さんが手の力を緩めた。
「詩穂、きれい。…俺も見てよ。今からすること、最後までちゃんと見てて。詩穂が欲しくてたまんなくて、俺もう限界………」
そう言うと、昴さんはまた私に激しいキスを続けた。
私も昴さんの首を腕を回し、キスに応える。
まるで獲物を狙う獣のような瞳で私を見つめる昴さん。
でも、その手や唇は優しかった。

