鍵を開けてもらい、私が先に玄関に入る。
すると、背後からそっと腕が回された。
「す、昴さん!?」
私が振り返りながらそう言うと、昴さんは私の耳元でそっと囁く。
「詩穂。…抱きたい」
その言葉に、私の胸が高鳴る。
昴さんの肌が触れている部分から熱が伝わってきて、たまらなくドキドキしてきた。
「―――詩穂、初めてなんでしょ?…俺とは違って綺麗な身体なんだから、触れたくても怖かった。でも触れたくて………」
私は、苦しそうにそう言う昴さんのほうに向き直った。
昴さんは頬を赤らめて恥ずかしそうにしている。
そんな姿がたまらなく愛しくて、私は昴さんの唇に自分から軽くキスをした。

