しばらくすると昴さんの車がこちらにやってきた。 私は助手席に乗り込み、車が走り出すのを待つ。 …しかし、車は動かない。 「…昴さ―――ンッ!」 私がそう言おうとすると、昴さんに唇を塞がれた。 そのままキスは深くなってゆく。 ………って、ココ、会社の前なのに!? 私はそう思いながら昴さんの肩を叩く。 けれども、キスは終わる気配がない。 「…いいから、もっと………」 そう言う昴さんのその甘い声に完全にノックアウトされてしまった私は、抵抗するのを諦めてそのままされるがままだった。