こんなメールが来るのは初めてで、私は少しびっくりした。


…もしかして、昴さんも私と同じように感じてくれているのかな?


そう思うと憂鬱な残業も乗り切れる気がする。
…我ながらなんて現金なんだろう。


そのメールに保護をかけて、私は急いで仕事を終わらせるべく携帯を閉じた。








―――それから一時間ほどが経ち、残業の終わった私は急いで昴さんに電話をかけた。



「…あっ、昴さんですか?今終わりました」


『会社の前で待ってて。すぐ行くから』


それだけ言うとあっという間に電話は切られてしまい、私は少し寂しさを感じながら会社を後にした。