昴さんはそう言ったあと、私の頭を撫でて立ち上がった。


窓の外を眺めながら大きく背伸びをして、ぱっと私を見て笑う。



「今日一日で最後までヤっちゃったら幸せすぎて俺がもたねぇしな。…詩穂の初めては大事にしたいし。―――とりあえず着替えてくるわ。詩穂、今晩泊まっていけよ」


昴さんはそう言って、照れくさそうに寝室に消えていった。




私、昴さんに大事にされている…んだ。


そんな想いをかみしめ、私はソファに座りながら昴さんを待とうとした。


―――ん!?



「と、泊まり!?」


私はもう一つ重要な言葉に今気づき、声を上げた。