――その公園には、迷路がある。 高さも広さもあまり無く、 大人の頭は壁の向こうから はみ出して見えるような、そんな迷路だ。 ちゃちな物だけれど、 子供にとっては充分な大きさで、 小学生位の子は、 その中で鬼ごっこをしたりもする。 他の遊具も、キャンプ場も併設されていて 休日には結構な賑わいを見せる。 しかし、それは、もう、何年も前の話だ。