現実は 残酷だ… 僕達が11歳になった冬のある日、 僕の里親が決まった。 この知らせを聞いた時の 遥の顔が 今でも忘れる事ができない… そして 僕に笑顔を見せたんだ。 「よかったね」って… 泣き出したいだろうに… 「行かないでっ」 …って、 顔に書いてあるんだよっ 僕はたまらず遥を抱きしめた。 ギューッて、 力任せに抱きしめた。