「遥こそ…なに言ってるんだよ…


遥は北小だろ!」






秋の手が、

微かに震えている。






「私は南小よ…



あなたこそ、…やっぱり誰かと勘違いしてるんじゃない?」







秋はなんだか恐ろしくなった。









…目の前にいる女の子は、あの『遥』で間違いないのにっ






…全くの別人のようだ…





…いや、僕がおかしいのか…








震えがとまらない…