君は僕の…僕は君の…


いつものようにスケッチブックと筆記用具を持って美術室に向かっていると、
旧館への渡り廊下に氷山 秋がいた。





腕組みをし、壁に寄りかかっている。





自分の事を待ち伏せてたんだろう…


遥は瞬間的にそう思った。






案の定、秋は遥が目の前を通り過ぎようとする前に、目の前に立ちはだかり遥の足を止めた。