-秋side- 僕は何か勘違いをしていたのかもしれない… 遥はもう高校生で、あの頃の遥ではないのかもしれない… 時間とは恐ろしいものだな。 あの約束を信じ、守っていたのは僕だけってことか… 秋は口だけで笑った。 カチンッ… 折りたたみの携帯を開き、その中の画像を冷めた目で見下ろす。 「さて…これからどうやって約束を守ってもらおうかな。」 携帯の画面には、遥と敏也が幸せそうにキスをしている写真が写し出されていた。