敏也は自分の胸くらいにある遥の頭を撫でた。 「本当に気をつけて帰れよ。」 「分かってるよ~」 そういって惜しみながら敏也と遥は別れた。 はぁ…こうゆう時に先生と生徒っていう壁を感じるな… 何回思っただろうか… トシ兄が先生じゃなかったら… 私がトシ兄と同じ年だったら… その度に淋しい気持ちになる。 遥はゆっくりと家路を歩いて行った。