それを聞くなり、 秋はその場にへたり込んだ。 微かに震えていた体は、今はもう 目に見えて震えていた。 頭の中が真っ白だ。 気持ちが悪い… そんな秋を前に、 敏哉は構わず話を続ける。 「…遥の里親が決まって、翌日に施設を出るってゆう前の夜…… 事件は起きた…」 「… …」