「…遥自身が… 昔の記憶を…… …排除した……だと………?」 「そうだ。」 秋は、泣き笑いした表情を浮かべた。 「そんなはずない!!遥が、そんな… アンタっやっぱり嘘ついてるだろ!」 そんな秋の事を、 静かに敏哉は見つめた。 「…落ち着け。 これは全部事実だ。 それを証拠に、遥は君の事をさっぱり忘れていただろう?」 「…っ」 「…遥が自殺をはかってしまったのには、理由があるんだ…」 「……なんだよ…」