「今日、遥 休みらしいけど…何かあったのか?」 率直に敏哉が話す。 「何もないといえば、嘘になります。 …でも、まずは あなたの話を聞いてからだ。」 長い沈黙… そして敏哉は 諦めたようにため息をし、その重い口を開いた。 「君があの施設を去ってから、遥は大きな交通事故にあった………それは 嘘だ。」 「嘘…?」 「あぁ…… 本当は、遥は… 自殺をはかったんだよ。」