8時から病院の会見が行われます!
とアナウンサーが言った

それを聞くとヒロトは、また席を立ち流し台にむかった。
また何か粒のようなのを飲んでいる。



私はナオに話かけた。
さっきさ、子供を思う親の心はすごいって話してたでしょ。あなたは、いつか子供を産もうって思ってる?
そう聞くとナオは、
私なんかが産んでいいのかな…昔から結婚とか出産とかが恐かったから。産むとか考えた事なかった。
だってもし好きになった人や結婚相手が実は血のつながりがあったって、あとでわかったら、どうすればいい?
そんな事、絶対無いっては言いきれないし。しかも運命って変なとこで一生会わせないでいい人と会わせるんだよ。
でもね、あたし子供はかわいいと思う。
こんなあたしでも産めるかな?人を好きになってもいいよって、結婚して子供を産んでも大丈夫だよって誰かに言ってもらいたい。

大丈夫だよ。
私は間をおかずに言った。
だって可能性は0じゃないけど、そんな事、親がわかっている私達でも、ありえる事だもん。それに従兄同士なら法律でも結婚していいんだよ。恐いかもしれない。けど血縁関係に悩まず、あなた達には家族を作ってほしい