広い専務室の中、
大きなデスクの上に、新築マンションのパンフレットを広げる佐伯専務。

「ね、なかなかイイ物件だろう?」

「はぁ、いかにも高級そうな感じです」

「高級そう、じゃなくて・・・実際、高級なんだ」

「それで・・・、お話が見えないのですが?」

「ココの最上階を買いました。
もちろん、生活する為に。
俺は結婚して、ココに住むつもりです。
美紗さんはいつから一緒に住んでくれますか?」