「うん。大和くんに渡したいものがあってね。ちょっといいかな?」 「あ、はい」 何だろう。 兄貴に渡す物かな。 プロ入りが決まった兄貴は、学校そっちのけでキャンプに行っているから、最近会えてないみたいだし。 うん、絶対そうだな。 「はい、これ」 そう言って渡された一つの箱。 「何ですか、これ?」 「チョコ」 「兄貴に渡しときますね」 「いや、それは大和くんに。でも、義理だけどね…」 いやいや、義理でも嬉しいですよ? ロッカーに入ってなかったのに比べたら、そんなの嬉しすぎる。