―――五十嵐の自宅
俺は自宅に戻ってからPCで『Infinite Information』をプレイしていた。

『Infinite Information』から動画を得るために広川に解析を依頼したが、俺個人でも解析をしている。

広川は『Infinite Information』内部のプログラムを解析して、俺はゲームの攻略から解析をする。

そのため、夜は『Infinite Information』をやり続けている。

このゲームをクリアした回数はもう三桁を超えるだろう。

それなのに、一向に手掛かりがない状態だ。

だが、俺はあきらめない。広川が動画を見つけたということは『最終のボス』と『動画』は存在する可能性が今まで以上に高まったからだ。




リビングに置かれた時計が鳴った。

この時計が鳴るということは朝の6時を意味する。

俺はPCを閉じた。

その後、部屋を出て、玄関に設置されたポストに向かい、新聞を取りに行った。

新聞を取り、部屋のリビングに新聞を置き、五十嵐を起こした。

五十嵐は俺が夜に何をしているのかは知らないだろう。

彼にとっては俺のことよりも出世することを第一に考えている。

規則正しい生活リズムで健康に気を使っているため、夜起きることはほとんどない。

五十嵐は起きると、洗面所に向かった。

俺はその間に朝食の支度をした。

朝食はトーストと卵焼き、ベーコンと牛乳だ。

五十嵐がスーツに着替えて、リビングに来た。


「おはよう」


眠そうな顔をしている。


「おはようございます」


五十嵐が朝食を食べながら、新聞を読んでいる。

その間に俺も支度をした。

顔を洗い、スーツに着替えた。

俺も五十嵐同様に朝食を取った。