―――2日後
俺は自宅のソファーに横になった。今までの事を考えた。

俺は現実世界から来る時はまだ14歳だった。

当時、俺は両親によって無理やり連れて来られた。

そして『G』に所属することになった。

この世界に来たときは夢のような世界だった。

言われた仕事をすれば、何でも手に入る。

長年我慢した空腹が満たされた。

それは今も変わらない。

だが、俺の中で何かが壊れ始めていた。




『君達はこの世界で何回死んだ』
『繰り返される時間。君達は何を目的に行動しているんだ』
『君達が繰り返す時間を過ごすように、世界も繰り返し時間を過ごしている』
辻本は俺に生き方を変えろと言ったのかもしれない。


『ねえ、あなたは何をしている人なの』
『嘘ね』
『そう………私は構わない。
ただ、悪い事さえしてないなら』
『あなたと会うまでは世界は私を中心に廻ってると思ってた。
でも、今は違う。
世界はあなたを中心に廻ってる』
マオに嘘と言い続け、必要とされても受け入れることができなかった。


『そういえば、『Infinite Information』のゲーム名の意味を尋ねた時に変な事言ってた』
『確か………
『真実を伝えるゲーム』だとか………
『世界からの出方』とか………』
西条の友人は俺の知らない情報を知っている。


『お客さん。
ニュースとか見ないんですか。
このゲームソフトは先日生産中止になったんです』
『だからこのソフトにプレミアがついて、この値段なんです』
一般人に『Infinite Information』をプレイさせないようとしている。


『それなら、私自身に聞けば良いだろう。
コソコソ動くとはお前らしくもないな』
『物事には話していい情報と話してはならない情報がある。
今回のケースは後者だ』
議長は俺に何かを隠している。