「ホーク。お前はなぜ仕事をする」

「何が言いたい………」

「俺達は任務を行い、世界を『G』の操作しやすい世界にしてきた」

「それが俺達の仕事だ………」

「それなら、なんでその仕事をしている」

「………」

「俺はただの『金』目当てだ。
世の中の全ての富を得ることが出来る。
だが、そんな俺にも手に入れられない物がある」

「………」

「それは『死』だ」


俺は振り返り、相棒を見た。

予想通り、相棒は俺に銃を向けていた。


「なぁ、ホーク。教えてくれ。
俺はあと何回死ねばいいんだ」


相棒は動揺した表情をしていた。


「もしかしたら、俺達は何か間違いを犯しているのかもしれない」

「………」

「それなら………」


バンッ……


辺りに銃声音が響いた。

俺は痛む胸に手を当てると、血がついていた。

俺は地面に倒れ込んだ。

撃たれた箇所が肺だったのだろう。

呼吸が苦しい。


「頭を冷やせ」


相棒の冷静な声が聞こえた。


「そう……だな」


俺は死ぬのだと確信した。

俺は仰向けになり、空を見上げた。


「ホーク………」


俺は死ぬ前に感謝の気持ちを言いたかった。


「なんだ」


「ありがとう………」


俺は目を閉じた。