「『超越者』に友人として接近する」

「本気か………」

「ああ。俺が記憶を取り戻すのは中学時代中頃だ。
接触して『W』と『超越者』を繋ごうと思う」


俺が言い終わると、相棒はため息をついた。


「バケモノが学校に通うわけないだろ。
俺が『W』の幹部なら、即戦力として戦闘に導入する」

「『超越者』を依頼したのは俺だ。
しばらく、『超越者』は神山博士に預かってもらう」

「だが、『超越者』の能力が世間に知られるのも時間の問題だぞ」

「『キャンセラー』………
あれさえ完成すれば存在を隠せる」


しばらく、沈黙が続いた。
俺も相棒も今後のことを考えていた。


「了解した。
俺はお前が死んでからも『W』のついての情報を集めておく」

「頼んだ」


俺は相棒に後の事を任せた。