「簡単な話さ。
ようするに、(+)と(―)の割合、さらに変換箇所によって才能が人間の才能が違う。
そういう意味だよ。
能力の五系統には変換される箇所は結果的には体内か体外か、それに、場所によって性質は異なる。
五系統の順に説明すると、

『肉体強化系』は変換され、能力値となった粒子の蓄積場所、つまり粒子蓄積場所によって能力の箇所が異なる。
それは足であり、手であり、または脳である。
粒子の性質は(+)側に最も近い。

次に『間接系』はやや(+)側に使い。
人間の五感:・視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触角というようにね。
稀に(―)側に強い『間接系』がいる。
この能力者は空間系に近い『間接系』能力を扱うことができる。
ただ、人体で精製した能力を外に出すと考えれば、これも可能だ。

『回復系』は『間接系』と同じ性質だ。
つまり、(+)側ということになるが、能力値の種類が違う。
『回復系』は人間の細胞に近い性質を持っている。
これを使うことで、『自己再生』と『治療』に分かれる。

『空間系』は能力値が(―)側となる。
ただ、精製された粒子の性質が異なるため、様々な能力がある。
それは、電気・水・波・音と外の粒子に近い物に変換される。
多種多様な能力となる。

最後が『具現化系』。
(―)側だが、粒子を一ヵ所に固めることでその能力になる。
つまり、能力値によって大きさや硬度は異なる。
ただ、変換させるのは、能力者の想像力と集中力が必要となる。
その集中力は死を経験させたような自分と深い繋がりがなければ作れるない。
まぁ、深い思い出が作りやすいってことだ。
これらのことを『粒子変換の法則』っていうんだけど………」


神山博士は俺の方を見た。


「大丈夫」


神山博士は俺に尋ねた。


「………ええ、なんとか」


俺は首を盾に振った。