俺はアユミに地図を渡した。
しばらくすると、アユミは地図の1ページを開いた。


「ここです」


俺はページ数と公園の場所をメモした。


「アユミさんの友達内で、同じように『Infinite Information』を貰った友達はいましたか」


しばらく、アユミは黙った。
コーヒーを飲み、昔のことを思い出しているようだ。


「いました」

「そうですか。それは同じ時期でしたか………」

「たぶん、違います。
私が貰ったときには、その子はいなかったし………
でも、私がソフトを貰って数年後、友達に『Infinite Information』の話をしたら、同じように貰ったと話していました」


俺はメモに取りながら、考えた。


「最近、『W』の情報で、総長が変わったというお話を聞いたことがありますか」


俺と同じような『フリーライター』が『W』を調査して知ったらしい。
俺自身は相棒を通して、知ることが出来た。
新たな総長は『辻本タツロウ』になった。
『G』が五代目総長を調べると、27年前に『G』と戦ったバケモノだった。
これで、『G』は『W』に関わることがさらに厳しくなったようだ。


「はい。
それに『W』内の規則が変わったと聞いています」

「そうですね。三代目総長から続いた『Infinite Information』を一度攻略する規則がなくなったと聞いています。
なぜ、『W』が『Infinite Information』をプレイするのか………
アユミさん自身の考えでも構いません。
是非、お聞かせ下さい」

「そうですね~………
私も『W』が『Infinite Information』をプレイする規則があること事態は知っていました。
でもなぜ、あるのだろうと考えた時、『W』の行動理念『世界の成長を求める』のと関係していると思います」