「じゃあ、どうしろと………」

「『子供暗殺』の前に言ったこと、覚えているか………」


俺は『バケモノ退治』の事を思い浮かべた。


「広川の話では、『H社から10分ほど歩いたところにある公園で『Infinite Information』を無料で配っている人がいる』と聞いた」


俺は相棒の方を見た。


「そいつとは接触できたのか………」

「いいや」


相棒が言った。


「俺達が死んで18年経った。
場所を移したか、あるいは止めたか」

「そうか………」


俺はため息をした。


「そこでだ。
しばらく、お前は『Infinite Information』を配る奴を探せ。
どうせ、次の手など思いついてないだろ」


相棒は俺を見ながら言った。


「………確かにな」


俺は『Infinite Information』の解析をするために行動してきた。
解析が終わり、次のステージに行けるはずが、それは『W』だ。
今さら『W』に所属して『過激派』の一員となるのも面倒だ。
それにソフトを配る理由を知りたい………