俺は一瞬、動揺した。
『B2M2』の火力にも、破壊力にも負けないバケモノが傷を負った。


そうか………


標的は傷ついたことに怒り、一瞬で俺の方へ来た。
森下は標的を止めようとはしない。
森下も今の標的を止めることが出来ないのかもしれない。
標的は俺に向かって拳を作った。
あと数秒後には死ぬだろう。


だが、先程の恐怖などない。
むしろ、優越感に浸っていた。
俺は標的の拳が当たる瞬間、笑みを浮かべた。



『勝った』