俺は『B2M2』の確認をしたので、後は作戦時間まで待機だ。


「お前も分かっているだろうが、ここにいる隊員達は戦闘経験がほとんどない。
皆、俺と同じ管理部に所属している者達だ」

「ああ。
もともと期待などしていない。
だが、誘導には使える」

「それならいい」


それ以降、相棒は作戦体調として、『A1』『A2』に最終確認を行っていた。
俺は一人になり、トラックの横に座っていた。

時間になり、俺は起きあがった。

他の隊員達は配置場所についた。

俺は準備運動をしていると、相棒が近づいてきた。


「そろそろ、時間だ」

「ああ」

返事をした後、ポケットに閉まったナイフがあるかを確認した。


「お前に一つ、伝え忘れていたことがある」

「こんなときに、連絡ミスか」

「いいや。個人的なことだ。
広川が俺に教えてくれたんだが、H社から10分ほど歩いたところにある公園で『Infinite Information』を無料で配っている人がいるらしい」

「………意味が分からないな」

「毎月、第三水曜日の午前に現れる」

「つまり、明後日か」


相棒は頷いた。


「そういうことは、もっと早く言え」


俺は相棒に背を向けた。
作戦待機場所へ向かうためだ。


「俺達にとっては『死』など無意味な言葉だ。
だが、死ねない時もある。
それを忘れるな」


俺はため息をついた。


「ああ」


俺は返事をして、その場を離れた。