「紹介………」


俺は相棒の言っている意味が分からなかった。


『そうだ』

「………いいだろう。
どこに行けばいい」


俺は相棒から集合場所と時刻を聞き、通信を切った。

相棒の考えを考えているのか予測できない。

だが、条件に『議長』を入れて来たのだ。

話くらいなら聞いても良いだろう。

俺は支度をして、ホテルの部屋を出た。




―――集合場所
目的地に着くと、車が一台停まっていた。

俺が運転席を見ると、相棒が座っていた。

俺が窓を軽く叩くと、相棒はドアのロックを解除した。

俺は助手席に座った。


「三日ぶりだな。
あれから例の任務はどうなった」


相棒が俺に連絡を入れてきた時点で結果は分かっていた。

だが、一応確認のために聞いた。


「失敗だ」


相棒は小声で言った。


「あの任務で『G』の隠密部隊も含め、戦える人間は死んだ。
もう『G』ではあの子供を止めることが出来ない」

「これからどうするんだ」


俺は相棒に聞いた。


「ウルフ。
お前があの子供を始末してくれ」

「断る」

「お前を動かすだけの条件を用意した」


相棒は俺の方を見た。


「条件か………」

「条件は三つ。
1つ目はお前との協定を白紙にしない。
2つ目はお前の事を議長に報告しない。
3つめは議長にお前を紹介することだ」


相棒の条件はある程度予測していた。

協定の白紙は言われると思えた。

問題は………