俺は相棒の方を見た。


「なぜ、お前は特例任務の事を俺に話した」


井上研究所の警固をしていることは相棒に話していた。

相棒は任務に巻き込まれないために教えてくれたのだろう。

それならば、子供の話をしなくてもいい。

『井上研究所に隠密部隊の標的がいる。
お前は逃げろ』

そのことさえ、伝えればいいはずだ。


「お前、まさか………」


俺は嫌な予感がした。


「これは世界の危機だ。
もし『W』がその子供の第2、第3を作っているなら、俺達は彼らを止めることができない」


俺は相棒に資料を返して車を降りた。

相棒も俺の後を追うように車を降りた。


「お前の言いたいことはよくわかった」


俺は相棒の方を見た。


「『G』と協力してバケモノと戦えってことだろ」