兄貴だけで無理な理由が、わかる気がする。

【神埼組】に数人、幹部候補に送ったから、仕方ないんだけど。

支度を済ませた兄貴たちを見送り、私たちも表を固め、武器の整理をさせる。

父親の銃に弾を詰めながら、どうせ心配なんてしてくれてないであろう太一にメールを作成。

≪ヘルプ要請で、実家に帰って来ました。 私が生きて帰った時は、ちゃんと話し合えたらと思います。        百合亜≫

送信―――……。