★sideアレン ありえなーい! あのルークが!あのルークがだよ!? 得体の知れない黒髪を、あっさり気に入りうっかり信用し何故だかすっかりベタ惚れ?みたいな。 冗談じゃない。 ルークはこの国の大切な王子だ。 それ以上に、俺の大切な親友だ。 だから傷付けたくない。いや、傷付けさせない。 せっかく最近は落ち着いてきたのに、黒髪が余計な事をしたら、ルークは傷付くだろう。そんなの許さない。 今のうちに俺が見極めてやろーじゃない。 伊達に俺、宰相じゃないからね。