「けれど、あたしの時代は、 親が離婚して、 子供は見捨てられたり、 暴力・・・虐待を受ける子供少なくないんです。 物は大切にしないし・・・」 一息おいて、 まぁ、楽しいこともいっぱいあるけどね、と言った。 「この時代は、 物は不足し、足りないかもしれない。 けど・・・ 人の温かさはとてもある。 未来の人類に教えてやりたいくらい・・・」 そのとき、 梓紗はとても、 とても悲しい顔をしていた―――。