桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐





「そろそろ本気で来てよ、梓紗」


「じゃぁ、そっちこそね」



その発言に土方と近藤は息をのんだ。


『まだ本気じゃなかったのか』と。



「じゃぁ、本気出すからさ、沖田も出してよ、本気」



梓紗がそう言うと、ニッと笑って



「喜んで」といった。




その瞬間、ダンッという大きな踏み出し音が聞こえた。



きたッッ!!!3段付きだ!



梓紗はすかさず後ろへ下がり、よけた。



そして、一気に跳躍し、降下した。




「隙あり…です。」