今日は紗雪こないのかなぁ?




「梓紗ちゃん!話せたじゃない!」




あっ!紗雪!うん。話せたよ!




「けど、まだ笑えないのね?」




うん・・・




あたしはちょっとさびしい顔をした。



紗雪はそんなあたしを見て、励ましてくれた。



「ここからちょっと行ったとこに、野原があるわ。そこの一本桜が綺麗なの。」




そうなの?



「えぇ。行ってみるといいわお花見も兼ねて。」




もうそんな時期なんだぁ・・・



「因みにそこの桜には、桜の精が住んでるのよ」