「ったく、梓紗の奴すげぇよな。」 永倉が言う。 「確かにな、しかも独学だろう?」 と原田が続く。 「けど、さっきのどうしたんだろう?」 心配した声で平助が言う。 「もしかして、過去に何かあったのかな?」 「何かあったのか!?」 沖田が不意に口に出した言葉にみんなが食いついてくる。 「何かは、わからないけど、前聞いたんだよ。 『笑わないのには過去に何かあったのか?』って、 そしたら、答えてくんなかったけど、悲しい顔してたんだ。」