「なんで!?

どうして出来ないの!!?」




私の見事な空振りに先生は頭を抱えてヒステリック寸前




どうして出来ないのって言われても
出来ないものは出来ないもん…



「ごめんなさい、」




「仕方ないわね、テニスは諦めましょう」




先生は静かにラケットを地面に置いた。





「諦めるってどういうことですか?」




「特別に東宮さんはキャッチボールでいいわ」




「へ?」




「テニスボールを落とさないで10回私とキャッチボールが出来たら単位あげる」