財布から手のひらに100円玉を出して



「ひゃ…100円で……退治してくれない?」




ゆっくりと100円玉を永池くんに差し出した





怒る?怒るかな?




ギュッと目を瞑っていると




私の横を何かが通り過ぎる気配がした




ゆっくりと目を開けると




目の前にいたはずの永池くんは忽然と姿を消していた。





「ぇえ!!」




驚いて声を上げていると



「部屋ここ?」




2階から永池くんの声が聞こえてきた




退治してくれるの!?




「うん!そこの部屋!!」




100円玉を握って2階へと向かった