永池くんが問題を解き始めて2時間が経った頃




「終わった」



ってシャーペンを机に置いた。




「えっ?

早っ!もう終わったの!?」




問題用紙を覗き込むと本当に100問終わっていた




「2時間で100問解いちゃうってことは…1問何分?……えっと…2時間は120分だから………1問1分!?」





「いいから、早く写して」





頬杖をついて壁に掛かっている時計に目を向けている





「私、写すの遅いから先に帰っていいよ?」




「いや、待ってる」




そう言って本棚から本を取り出し




椅子に座り本を読み出した。