「えっ!?」


いきなり話しを振られて戸惑っていると、親父が横から口を挟んだ。


「そう思うだろ?竜二も。勇人にも、そろそろ婚約者を決めないといけないんだよなぁ」


「はっ!?」


思わず大声を出し、親父を見てしまった。


何だよ、婚約者って…。

有り得ないだろ!


「勇人、お前は大事な跡取り息子だからな。佑斗さんも気になるんだよ」

そう言って、竜二さんは笑った。