「あっ、美優?今、大丈夫?」 「うん。大丈夫。ごめんね。なかなか連絡できなくて」 先輩は、骨折で入院中だけど、思っていたより佐絵は元気そうだ。 「いいよ。それより美優、何かあった?声が暗いよ?」 さすが佐絵。 鋭いな~。 友達の声を聞くと、少しホッとして涙がようやく止まった。 「実はね…」 勇人と別れた事を話すと、佐絵はしばらく黙っていた。