〔勇人SIDE〕


ヤバイ…。


もう、何もかもがどうでもいい。


オレは毎日でも、毎晩でも美優といたい。


それくらい、すっかり美優にハマっていた。


“あの夜“以来、オレは親父や実和の目を盗んでは、美優に会いに行っている。


もちろん、泊まる事もあるし…。


会えば会うほど、美優を好きな気持ちを実感していた。


だから、オレは決めたんだ。


親父に、本当の事を言うと…。


オレは、好きでもない女とは、結婚出来ない…。