♪ピロロロ♪

突然、携帯が鳴った。
「あたしだ」
誰からだろ?
携帯を開いてみた。

ヒルキュウケイニ
ウラニワヘコイ。

登録してない所からだ。
「まただ」
これで3回目。
前、行かなかったら、ひどい目に遭った。
今度こそ行かなきゃ。

「どした?」
羅亜弥が声をかけてくれた。
「顔色悪いぞ」
「なんかあったか?」
一哉や健介も声をかけてくれた。
「みんな、アリガト!なんでもないから」
わざと、笑ってみせた。
「そっか」
「なんかあったら言えよ」
「そうだゼ。俺らついてるからよ」
みんな・・・。
でも、こればかりは譲れない。
迷惑掛けるわけには・・・。

「そろそろ行こっか」
「おう」
みんなで教室に戻った。