と、その時。 「あら、弥生?びっくりした!まぁ、聖治くん?久しぶりね!」 お母さん。 今日仕事は休んだはずなのに、なんでこんな時間に? そんな疑問が浮かんだけれど、 お母さんが来た瞬間あんなにお互い放せなかった手は どちらからともなくパッと放されていた。 「二人とも、もう遅いわよ?お話は明日にしたら? じゃぁ、お母さんは先に入ってるわね。 おやすみなさい、聖治くん」 聖治はお母さんにペコッと頭を下げた。