さくら、ひらひら。





『…弥生ちゃん…お姉ちゃんを

助けてくれて…ありがとう…』




と、声がしたかと思ったら

ここの辺りには桜の木はないはずなのに



一枚の花びらが



あたしの前を




ひらひらと舞って






青い空へと消えた――――――。






「弥生、おはよ」




「…おはよう!」










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