何分ぐらいたっただろうか。 いや、何秒? わからないけれど とっても、幸せ。 「…弥生…俺、…弥生のこと……」 ふぅ、と一息おいて。 「…好きだよ。初めて会ったときから ずーっと好きだったんだ」 「…あ…あたし…も…!」 思わず溢れそうになる涙をこらえて、 あたしも…と繰り返して、微笑んだ。 ギュッと少しだけ聖治の腕の力が 強くなった。 と、そのとき。 「はい、ストップっ!!!」