しばらく眠ったようだ。 目を開けようとして、やめた。 大が頭を撫でてくれていたからだ。 「わかってる。わかってるから、断ってくれよ…。 ごめんな、困らせたよな」 ぽたっと水滴があたしの頬に落ちるのを感じた。 大、泣いてる……? さらにあたしは目を開けづらくなった。