無駄に高い身長。 やたら挑発的な態度。 一瞬だったけど、間違いない。 あの時、時計台の下で、レイと一緒に居た男だ。 「……レイなら、居なくなった」 これが男のプライドなのか。 できるだけ、冷静に真実だけを述べる。 「知ってるよ。だって、レイ、今うちにいるから」 もう俺は、冷静さなんて、とっくに失っていたのだろう。 バイト中だということも忘れて、目の前の男に詰め寄っていた。