次の日。 あたしは朝、いつもどおりに自分の席に座っていた。 斜め前の隼人の席はまだ空席。 「奈江っ!!」 その時、 背後からあたしを呼ぶ声がして振り返ると、 華が笑顔で手を振っていた。 「あっ、華おはよー」 華はあたしの後ろの席で、入学してすぐに仲良くなった。 1番の友達と言ってもいいぐらい、大好きな友達。 いわゆる親友。