One side love




今更ながら自分が告白されたのだと実感する。




「ふー。」




気持ちを落ち着けるようにあたしは息を吐いた。




片想いって辛いけど、その辛さを知りながら相手の気持ちに応えられないのも同じくらい辛いな……




そう思うのと




「へぇー。ゆう、モテんじゃん。」




どこからか声が飛んできたのは、ほぼ同時だった。





そしてその声の主を見たとき、あたしはまた思い出す。




あの“好き”という気持ちを。